なぜ今?点心ブームで蘇る、10年も前に買った蒸籠の魅力


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【不思議な点心ブーム】眠っていた蒸籠(せいろ)が登場


ここ数ヶ月、不思議な感覚。

「なんだか点心が作りたいな…」

そんなことを思っていた矢先、周りを見渡せば、空前の点心ブームが巻き起こっており。テレビやSNSで美しい点心の写真が流れ、無印良品の蒸籠(せいろ)は未だに品薄状態が続いているのだとか。

まるで示し合わせたかのように、どうして人々の感性は、同じタイミングでうずき出すのでしょう?シンクロとでもいうの?。

実は私の家にも、このブームが来るのを静かに待っていたかのような蒸籠がありました。今から10年以上も前に、料理道具の聖地、浅草のかっぱ橋で「いつか使うだろう」と意気込んで買った6つもの竹蒸籠。の奥で眠らせてしまっていましたが、このブームをきっかけに、ついに陽の目を見る時が来ました。

今は、グループホームのキッチンで、この蒸籠が毎日のように大活躍しています。

久しぶりに使ってみて、改めて驚いたのが「蒸気の力強さ」。蓋を開けた瞬間に立ち上る、パワフルで豊かな湯気。この高温の蒸気が食材をふっくらと、そして瑞々しく仕上げてくれるものですから。

野菜を蒸せば、驚くほど甘みが引き出され、豚まんを蒸せば、皮はもっちりと、中の餡はジューシーに。ただ「蒸す」というシンプルな調理法が、これほどまでに食材のポテンシャルを引き出してくれるのかと、改めて感動しています。

「この蒸しの熱量を使いこなせたら、どんなに美味しいものが作れるだろう?」

もしかしたら、多くの人が感じているこの「点心が食べたい」「蒸籠が欲しい」という気持ちの根底には、効率や時短とは少し違う、「丁寧な手仕事」や「素材の味をじっくり味わうこと」への憧れがあるのかもしれません。

世の中のブームと、自分の「やりたい」という気持ちが重なる、眠っていた蒸籠をフル活用して、これから「蒸す」ことの奥深い世界を、もっともっと極めてみたいと思いました。

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