サイトを「人任せ」にしなかった理由
「起業するなら、ホームページ制作はプロに頼むのが当たり前だよ」
会社の立ち上げ準備をしていた頃、周りの方々から何度もそうアドバイスを受けました。確かに、デザイン性に優れ、機能的なウェブサイトはプロにしか作れないのかもしれません。私自身、最初はそれが「正解」なのだと思い込もうとしていました。
自分の言葉で、会社の想いを届ける

しかし、違和感がありました。これから育てていく自分の会社の紹介を、他の誰かに任せてしまって本当に良いのだろうか、と。
もしプロに依頼していたら、きっと見栄えの良いサイトが完成したでしょう。ですが、事業を続けていく中で、伝えたいこと、アピールしたいことは日々変化していくはずです。その度に修正を依頼し、費用と時間をかけていては、伝えたい想いは落ちてしまうのではないか。そんな思いがありました。
外部に委託すれば、簡単な文章の修正や写真の差し替えですら、手間とコストが発生します。しかし、自分で製作したホームページなら、自分のタイミングで、自分の言葉で、何度でも修正し、情報を更新していくことができます。会社の成長や変化に合わせて、ホームページも一緒に育てていける。その魅力は、私にとって何物にも代えがたいものでした。

決心して、発信を続けた先に
迷いの末、私は自分でホームページを製作することを決意しました。慣れない作業に戸惑いながらも、会社の理念やサービスへの想いを一つひとつ自分の手で形にしていく作業は、まさに会社そのものを創り上げているような感覚でした。
そして、ホームページの完成と同時にブログも始め、日々の出来事や仕事への想いを綴り続けることにしました。
その結果、嬉しい連絡がありました。
ある日、一本の応募連絡がありました。その方は、私のブログをずっと読んでくださっていたと言います。そして、こう伝えてくれました。
「ブログをいつも拝見しています。『コウノトリ』は、なんだかとても楽しくて美味しそうだと感じました」
この言葉をいただいた時、心から「自分でホームページを作って、ブログを書き続けてきて本当に良かった」と思いました。私が伝えたいコウノトリの理念を受け取れる方がいる。大切なメッセージそのものなのだと思いました。
もし、読者の何方か、これから事業を始めようとしていて、ホームページをどうするか悩んでいるなら、一度「自分の言葉で発信する」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。綺麗で格好良いサイトでなくても、あなたの想いが詰まった言葉は、きっと誰かの心に届き、最高の未来を連れてきてくれるはずです。